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  1. 栃木県議会 2004-04-16
    平成16年 4月文教警察委員会(平成16年度)-04月16日-01号


    取得元: 栃木県議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-22
    平成16年 4月文教警察委員会(平成16年度)-04月16日-01号平成16年 4月文教警察委員会(平成16年度)      文教警察委員会 会議記録 1 開会日時  平成16年4月16日(金)午前10時00分~午前11時40分 2 場  所  文教警察委員会室 3 委員氏名   委員長     青 木 克 明   副委員長    小 滝 信 光   委 員     郡 司   彰           小 林 幹 夫           佐 藤   栄           小 高 猛 男           木 村 好 文           菅 沼   清           大 島 和 郎 4 委員外出席議員  なし
    5 執行部出席者職氏名  (1) 警察本部    警察本部長      石 井 隆 之    警務部長       椿   泰 文    交通部長       鈴 木 貞 夫    刑事部長       本 橋   力    生活安全部長     日下部   進    警備部長       佐 藤 節 夫    警務課長       川 俣 力 一    生活安全企画課長   御子貝 正 巳    刑事総務課長     込 山 晴 康    総務課長       吉 原 重一郎    地域課長       大 野   昭    交通企画課長     小 林 武 雄    交通規制課長     細 谷 芳 明 6 出席を求めた参考人  なし 7 会議に付した事件  (1) 委員、執行部幹部職員及び書記の自己紹介  (2) 閉会中の継続調査事件   ① 警察重点目標及び警察費予算主要事業について   ② 身近な犯罪抑止総合対策について 8 議事経過  別紙のとおり。               午前10時00分開議 ○青木克明 文教警察委員会委員長  取材撮影の申し出があり、許可いたしましたのでご了承願います。  ただいまから文教警察委員会を開会いたします。  私は、本委員会の委員長の青木克明でございます。  開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。  日ごろ、本県の治安維持のために、石井県警本部長を初め、県警本部の皆様におかれましては、大変なご尽力を賜っておりますこと、心から皆様方に敬意と感謝を申し上げる次第でございます。  既に、ご案内のとおりでございますが、本県の刑法犯の認知件数4万件を超え、15年度で4万件を超えているということで、大変治安の悪化している状況の中で、複雑化、多様化、そういった犯罪の難しさを迎えた、そういう状況の中で、皆さんが大変の思いの中で努力をされている結果でもあろうと思っておるのでありますけれども、検挙件数が近年増加している、また検挙者数も年々増加しているということで、そういった意味での治安維持のためのご努力を賜っていることに、重ねて厚く御礼申し上げる次第でございます。  本来、県警察本部の役割といいますのは、いかに安心、安全な地域づくりをしていくかということでございまして、いかに地域社会の中でそういったものを確立していくかということは、アメリカの例を一つとれば、警察官の増員ということによってニューヨークなどが非常に治安がよくなったという例もございますように、いかにして治安をよくしていくかということは、一つには、警察官の増員でもあると思っています。  近年、 120人、70人、70人と増員をしてきたわけでございますが、これからも、非常に本県の地域的な特性もありまして、犯罪が非常に起きやすいような地域社会であるということも十分把握をした中で、そういった警察官の増員などを図って、治安維持のためにこれから一生懸命努力をしていくことも求められていると、こんなふうに思っております。  いずれにいたしましても、私たち委員会といたしましても、本県の治安維持のために、県への要望、いろいろ地域社会の中からいただいているものをこの委員会の中で申し上げて、よりよい治安行政、警察行政ができるように頑張っていきたいと思っております。  また、地域社会においては、自警団といったようなもの、矢板市で言えば、たかはらパトロール隊というのがあるのでありますが、各警察署管内にできているようでありますが、そういった地域社会での自警団といったものも、県全体の治安維持ということに関する啓蒙啓発ということで、大きな意義も意味もあると思っておりますので、そういう点も含めて、一生懸命、与えられました1年間頑張ってまいりたいと思っております。  いずれにいたしましても、私も微力でありますし、経験も大変浅く、皆さんにとって大変なご負担になるかもしれませんが、持てる力を最大限に発揮いたしまして、委員各位、そして石井警察本部長を初め、警察本部の皆様のご支援、ご協力を賜りまして、すばらしい、また県民にとって安心、安全がより拡大するような委員会活動に努めていけるよう努力をしてまいる所存でございます。皆さんの温かいご支援を賜りますように心からお願いを申し上げ、冒頭のごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  次に、本日は、県警本部幹部職員を交えての初めての委員会ですので、委員各位自己紹介をお願いいたします。  それでは、副委員長から順次自己紹介をお願いいたします。 ○小瀧信光 文教警察委員会副委員長  このたびの副委員長を務めさせていただくことになりました、那須西部地区、西那須野町の小瀧信光です。どうぞ1年間よろしくお願いいたします。 ◆郡司彰 委員  おはようございます。那須郡東部選出、黒羽町の郡司 彰でございます。よろしくお願いいたします。 ◆小林幹夫 委員  鹿沼選出の小林幹夫でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◆佐藤栄 委員  宇都宮選出の佐藤 栄です。よろしくお願いします。 ◆小高猛男 委員  宇都宮選出の小高猛雄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◆木村好文 委員  お世話になります。足利の木村でございます。よろしくお願いします。 ◆菅沼清 委員  下都賀郡南部の菅沼 清でございます。よろしくお願いいたします。 ◆大島和郎 委員  栃木から出ております大島和郎でございます。よろしくどうぞお願いします。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  次に、警察本部幹部職員自己紹介をお願いいたします。 ◎石井 警察本部長  警察本部長をいたしております石井でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  先ほど青木委員長から大変ご懇篤のあるごあいさつをちょうだいいたしまして、恐縮をいたしております。  委員長のご発言にもございましたとおり、県下の治安、大変厳しいものがございます。委員長を初め、各委員の皆様のお知恵を拝借しながら、県民の体感治安向上のために全力を尽くしてまいる所存でございますので、よろしくお願いいたします。  では、私から順次自己紹介させていただいて、よろしくお願いいたします。 ◎椿 警務部長  警務部長の椿と申します。よろしくお願いいたします。 ◎鈴木 交通部長  交通部長の鈴木です。よろしくお願いいたします。 ◎本橋 刑事部長  刑事部長の本橋でございます。よろしくお願いいたします。 ◎日下部 生活安全部長  生活安全部長の日下部です。よろしくお願いします。 ◎佐藤 警備部長  警備部長の佐藤です。どうぞよろしくお願いします。 ◎唐橋 首席監察官  首席監察官の唐橋でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎川上 警察学校長  警察学校長の川上です。よろしくお願いします。 ◎川俣 警務部総括参事官警務課長  警務課長の川俣です。よろしくお願いします。 ◎御子貝 生活安全部総括参事官生活安全企画課長  生活安全企画課長の御子貝と申します。よろしくお願いいたします。 ◎込山 刑事部総括参事官刑事総務課長  刑事総務課長の込山です。よろしくお願いいたします。 ◎小林 交通部総括参事官交通企画課長  交通企画課長の小林です。よろしくお願いいたします。 ◎石原 警備部総括参事官兼警備第一課長  警備第一課長の石原でございます。よろしくお願いいたします。 ◎宮田 総務課長  総務課長の宮田でございます。よろしくお願いいたします。 ◎新井 広報広聴課長  広報広聴課長の新井でございます。よろしくお願いします。 ◎小室 監察官  監察官の小室でございます。よろしくお願いいたします。 ◎柴田 監察官  監察官の柴田です。よろしくお願いいたします。 ◎佐々木 留置管理課長  留置管理課長の佐々木です。よろしくお願いいたします。 ◎阿部 情報管理課長  情報管理課長の阿部です。よろしくお願いします。 ◎村上 教養課長  教養課長の村上です。よろしくお願いします。 ◎吉原 警務部参事官会計課長  会計課長の吉原です。よろしくお願いします。 ◎手塚 厚生課長  厚生課長の手塚です。よろしくお願いします。 ◎大野 生活安全部参事官地域課長  地域課長の大野です。よろしくお願いします。 ◎小林 通信指令課長  通信指令課長の小林です。よろしくお願いいたします。 ◎上野 少年課長  少年課長の上野です。よろしくお願いします。 ◎平野 生活環境課長  生活環境課長の平野です。よろしくお願いします。 ◎大橋 機動警察隊長  機動警察隊長の大橋でございます。よろしくお願いします。 ◎高田 捜査第一課長  捜査第一課長の高田です。よろしくお願いします。 ◎杉江 捜査第二課長  捜査第二課長の杉江です。よろしくお願いします。 ◎加藤 鑑識課長  鑑識課長の加藤です。よろしくお願いします。 ◎増田 組織犯罪対策課長  組織犯罪対策課長の増田です。よろしくお願いします。 ◎安田 機動捜査隊長  機動捜査隊長の安田です。よろしくお願いします。 ◎巻島 科学捜査研究所長  科学捜査研究所長の巻島です。よろしくお願いいたします。 ◎高久 交通指導課長  交通指導課長の高久です。よろしくお願いいたします。 ◎細谷 交通規制課長  交通規制課長の細谷です。よろしくお願いします。 ◎床井 運転免許管理課長  運転免許管理課長の床井です。よろしくお願いいたします。 ◎君島 交通機動隊長  交通機動隊長の君島です。よろしくお願いします。 ◎小川 高速道路交通警察隊長  高速道路交通警察隊長の小川でございます。よろしくお願いいたします。 ◎大野 警備第二課長  警備第二課長の大野です。よろしくお願いします。 ◎渡辺 警備部機動隊長  警備部機動隊長の渡辺です。よろしくお願いします。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  次に、本委員会担当の書記に自己紹介をいただきます。 ◎斎藤 担当書記  担当書記の斎藤でございます。よろしくお願いいたします。 ◎野口 副担当書記  副担当書記の野口です。よろしくお願いします。
    ◎若林 嘱託書記  嘱託書記の若林でございます。よろしくお願いします。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  ありがとうございました。  以上で、委員、警察本部幹部職員及び書記の自己紹介は終了いたしました。  本部長及び関係職員以外の職員は、退席されて結構です。  退席の間、暫時休憩します。               午前10時05分休憩               午前10時10分開議 ○青木克明 文教警察委員会委員長  再開します。  それでは、閉会中の継続調査事件を議題といたします。  本日は、平成16年度警察重点目標及び警察費予算主要事業等について説明を聴取し、質疑を行うことといたします。  なお、質疑は、説明終了後一括して行いますので、ご了承願います。  また、説明は、新規事業を中心に簡潔にお願いいたします。  説明は、座ったままで結構です。  石井警察本部長。 ◎石井 警察本部長  本年度最初の委員会を開催するに当たりまして、ごあいさつを申し上げたいと思います。  青木委員長を初め、各委員の皆様には、警察活動全般にわたりまして深いご理解とご協力を賜っていることに、心から御礼を申し上げる次第でございます。  また、2月定例議会における平成16年度予算審議に当たりましては、厳しい行財政事情の中、警察費各予算を初め、組織の改編、警察官の増員などご支援を賜りましたことに、改めて御礼を申し上げる次第でございます。  さて、県内の治安情勢でございますが、本県の刑法犯の認知件数は、委員長のごあいさつの中にもございましたとおり、昨年は4万件を突破し、6年連続して過去最高を更新しており、犯罪の抑止が大きな課題となっているところでございます。  特に、県民の身近なところで発生をしますひったくりなどの街頭犯罪や、空き巣ねらい、車上ねらいなどの犯罪につきましては、刑法犯認知件数の多くの部分を占めており、県民の体感治安を悪化させる大きな要因となっているところでございます。  県警としましては、こうした現象を踏まえまして、身近な犯罪抑止対策本部を設置し、警察官の集中的、重点的な運用により犯罪の抑止、検挙活動の強化を図っているほか、県、市町村及び関係機関、団体の協力のもと、防犯灯の設置や防犯パトロール隊の運用等さまざまな防犯対策を推進しているところでございます。  さらに、暴力団犯罪銃器薬物犯罪来日外国人犯罪等組織犯罪につきましては、新たに設置をしました組織犯罪対策課が中心となりまして、情報収集と取り締まりを強化しており、身近な犯罪抑止総合対策と合わせまして治安回復に全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  次に、交通事故の発生状況でございますが、昨日現在までを見ますと、人身事故件数、負傷者数は減少傾向を示す中、交通事故死者数につきましては昨年をわずかに上回っており、今後の推移が予断を許さない状況にございます。申すまでもなく、交通事故の抑制は、犯罪の防止とともに、県民の安全な生活を確保する上で欠くことのできないものでございます。  県警といたしましては、県、市町村を初め、関係機関、団体等のご協力を賜りながら、交通安全教育の推進や交通安全施設の整備を図るとともに、効果的な指導取り締まりを実施し、総力を挙げまして交通事故の抑止にも努めてまいりたいと考えているところでございます。  今後とも、県内の治安情勢は厳しい状況が続くものと思われますが、全警察職員一丸となりまして、治安維持に努めてまいりたいと考えているところでございます。  本日の委員会におきましては、平成16年栃木県警察活動重点目標、平成16年度警察費予算主要事業、身近な犯罪抑止総合対策の3件についてご報告を申し上げます。  詳細につきましては、警察活動重点目標警務部長から、警察費予算主要事業会計課長から、身近な犯罪抑止総合対策生活安全部長から、それぞれ説明させますので、よろしくお願い申し上げます。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  椿警務部長。 ◎椿 警務部長  私からは、平成16年中における警察活動の重点についてご報告いたします。  お手元の資料の平成16年栃木県警察重点目標をごらんいただきたいと思います。  警察の業務運営に当たりましては、毎年、業務運営上の基本姿勢と活動上の重点目標を定めて、警察本部長以下、全職員が共通の認識のもとに業務を推進しております。  まず、基本姿勢についてであります。  県内の治安情勢は、街頭犯罪侵入犯罪の急激な増加、刑法犯検挙人員の4割を占める少年犯罪重要凶悪犯罪の増加、来日外国人犯罪暴力団犯罪などの組織犯罪が、県民の日常生活に多大の不安を与えております。  こうした中で、警察庁においては、平成15年を治安回復元年として緊急治安対策プログラムを策定し、さまざまな取り組みを進めているところでありますが、良好な治安と申しますのは、ひとり警察のみの取り組みで維持することは困難でありまして、県民の警察活動に対する深い理解と協力のもとに推進してこそ、実現できるものであります。  こうした意味合いから、メーンタイトルを「県民とともにある警察」、サブタイトルを「治安回復をめざして」といたしました。  次に、重点目標についてご説明いたします。  重点目標は、そのときどきの治安情勢に応じて、本県警察として重点的に取り組むべき活動上の目標を内外に示すものであります。真に重点指向すべき課題として、大きく3点に絞り、県民の目に見える成果を上げることで、その期待と信頼にこたえていこうとするものであります。  一つ目は、県民に身近な犯罪及び組織犯罪総合対策の推進であります。  刑法犯の認知件数は、昨年は全国的には減少いたしましたが、残念ながら県内では平成10年以降連続して過去最高を記録しておりまして、特に路上強盗、ひったくりなどの街頭犯罪や侵入強盗、空き巣ねらいなどの侵入犯罪が急増して、厳しい治安情勢が続いております。  15年度の県政世論調査の結果においても、治安が悪化していると感じる県民が86.5%と、前年を 7.1ポイントと上回り、県民の体感治安は着実に悪化しております。  このため、県民の身近な不安を解消するためのパトロールなどの街頭活動を強化するとともに、警察、県民、自治体が問題意識を共有して、相互に理解を深めながら、地域が一体となった安全・安心なまちづくりを推進し、より犯罪の起きにくいまちづくりを推進していこうとするものであります。  また、身近な犯罪の検挙人員の6割を占める少年犯罪に対する取り締まりを強化するとともに、関係機関との連携によって少年の規範意識の向上を図るなど、次代を担う少年の非行防止総合対策を推進するほか、県民の生活環境を脅かす、いわゆるやみ金による高金利や違法な取り立てなどの金融事犯などの悪質な生活経済事犯や、産業廃棄物の不法投棄事犯などの環境犯罪、さらに来日外国人、暴力団や銃器薬物事犯などの組織犯罪、ますます広域化、巧妙化、凶悪化して、10年前の 2.5倍に増加している殺人、強盗などの重要犯罪に対する捜査を強化してまいります。  二つ目は、交通事故抑止対策の推進であります。  本年は、交通事故による死者数減少の定着化を図るとともに、事故そのものの総量を減少させるべく各種対策に取り組んでおります。  現在までの交通事故の状況は、昨年同期と比較して、死者数は若干増加いたしておりますが、発生件数、負傷者数は、若干でありますが、減少しております。  事故の特徴としては、高齢者が被害者となる事故が多発していることでありまして、高齢社会の進展に伴い、こうした傾向は今後も強まるものと懸念しているところであります。  これらの実態を踏まえ、交通事故そのものを減少させるほか、本年3月末現在で全国第6位にある人口10万人当たりの死者数の大幅減少を図るために、高齢者の交通事故防止対策の推進、重点を指向した交通指導取り締まりの推進、暴走族対策の強化、運転者対策の推進、人にやさしい交通環境の整備の5項目を重点に推進することとしております。  特に、高齢者の交通事故防止対策につきましては、高齢者が当事者となる交通事故の発生件数、負傷者が年々増加しておりますことから、高齢者に対する参加体験型の交通安全教室を中心に、県や各市町村を初め、関係機関、団体と連携し、きめ細かな対策を推進してまいります。  三つ目は、県民の要望等を反映した活動の推進であります。  県民の意見、要望を広く警察活動に反映させるため、これら警察改革の柱となるべき業務の一層の定着、促進を図るとともに、以下の4点について重点的に取り組んでいくこととしております。  その1は、警察署協議会等からの要望、意見の把握と業務への反映であります。  各警察署において発足した警察署協議会も、6月で3年を迎え、その活動も活発化しております。警察署協議会を初め、地域住民からの要望、意見を広く把握する施策を推進し、これらに対して迅速、的確に対応し、業務に反映させてまいります。  その2は、警察安全相談への適切な対応であります。  平成15年中の警察安全相談は約3万 8,000件で、前年に比べて1万 6,000件増加しておりまして、警察安全相談制度が発足した平成12年と比較して、実に 3.5倍とふえております。その内容も、最近の複雑、多様化する社会経済情勢地域社会における問題解決能力やモラルの低下などを反映して、県民から警察に対してさまざまな相談が寄せられております。  警察といたしましては、関係者の生命、身体、財産などに被害が及ぶおそれがあるかなどを十分に見きわめて、引き続き真摯にかつ適切に対応してまいりたいと考えております。  その3は、被害者対策の推進であります。  警察は、被害者やそのご家族の苦しみや痛みを同様に肌で感じることのできる、被害者などにとって最も身近で密接にかかわる機関であります。そのため、被害者とじかに接する職員が、被害者やご家族を含め、その立場や心情を十分理解して適切な対応を行うことが極めて重要であり、二次的被害防止を含め、被害者の視点に立ったきめ細かな支援活動を積極的に推進していこうとするものであります。  その4は、警察活動基盤の充実強化でありますが、県民の要望にこたえて活力ある警察活動を展開するためには、これに必要な人員の適正な配置を初め、施設、装備資機材の活動基盤の充実整備、また、地方警務官の緊急増員を受けて、よりよい人材を確保し、これらの教養訓練をさらに充実して人的基盤を強化するといったハード、ソフトの両面からの強化を図り、力強い警察組織を構築していこうとするものであります。  また、複雑多様化する警察事象に的確に対応するため、本年度、近年にない大きな組織改編を行いまして、この4月1日に、留置管理課組織犯罪対策課機動警察隊の三つの所属を新設いたしました。  留置管理課は、犯罪の増加により被留置人の収容もこれに比例して大幅に増加してまいりましたことから、留置管理業務の適切な管理、委託留置に伴う円滑な調整を推進するために警務部に設置したものであります。  組織犯罪対策課は、生活安全部銃器薬物対策室、刑事部の外国人組織犯罪対策室及び暴力団対策室の3室を統合して刑事部に設置いたしました。警察庁においても、本年度、刑事局に組織犯罪対策部を設置しており、各県警察本部においても、本年度から来年度にかけ、組織犯罪対策部門を設置する動きが見られます。  この組織は、今、大きな社会問題となっている来日外国人犯罪暴力団犯罪銃器薬物犯罪などの組織犯罪の情報を一元的に集約して、幹部及び構成員を大量検挙して組織を壊滅させるための所属であります。  機動警察隊は、複雑多様化する警察事象に的確に対応するため、正副警察官によるパトロールなど街頭活動を一層強化し、県民に身近な犯罪の抑止対策を強力に推進するために生活安全部に設置したものであります。体制は60人で、3交代の24時間勤務制をとっており、街頭において県民の目に見える形での活動や県民と直接触れ合う活動を通じて、県民の体感治安の向上を図ることとしております。  これらの新設所属の効果的な運用を初めとして、職員が一丸となって本年の重点目標の基本姿勢である「県民とともにある警察」の確立に向け、努力したいと考えております。  以上、本年の活動重点の概要を説明いたしましたが、今後とも、委員の皆様方を初めとしまして、県民からの幅広いご意見を拝聴しながら、県民の立場に立った警察活動を推進し、その期待と信頼にこたえてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  吉原会計課長。 ◎吉原 警務部参事官会計課長  続きまして、平成16年度警察費当初予算の主要事業についてご説明いたします。  説明は、お手元にお配りしております説明資料2ページの平成16年度警察費当初予算主要事業の概要によりまして説明いたします。  まず、(1)の予算規模でございますが、総額は 431億 3,810万円で、前年度の当初予算額よりも17億 5,257万 5,000円の減額で、率で申し上げますと 3.9%の減となっております。  次に、(2)の主要事業内訳につきまして、順次説明をさせていただきます。  事業名1は、警察官増員費で2億 6,421万 6,000円でございます。  警察官の増員につきましては、警察刷新会議におきまして、日本の警察は欧米諸国に比べて警察官1人当たりの人口負担が高いことから、当面、警察官1人当たりの負担人口が 500人程度となるまで増員を行う必要があるとの緊急提言を受けまして、平成14年度からの3年間で1万人の増員を行うこととし、昨年度までに全国で 8,500人の増員が認められたところでございますが、危険水域にある日本の治安を速やかに回復し、国民が真に求めている安全と安心を確保するため、警察庁では、これまで進めてきた増員計画に加え、16年度からは3年を目途にさらに1万人の増員を要求した結果、16年度は全国で 3,150人の増員が図られ、本県には70人の増員が認められました。これにより、本県警察官の1人当たりの負担人口が 667人の全国11位から、 652人の12位と改善されることになりました。しかしながら、全国平均の 535人にはまだ足りない状況が続いております。  なお、現在、4月1日の採用に向けて事務を進めているところでございます。  事業名2は、警察刷新・改革関連経費で1億 3,695万 5,000円でございます。  平成16年度は、警察刷新改革の4年目として、関連施策の持続的な断行が課題となっております。  具体的な事業につきましては、情報公開推進事業費 628万 4,000円、警察署協議会運営等経費 3,844万 1,000円、被害者対策推進事業経費等 1,074万 8,000円、職員情報システム整備費 8,148万 2,000円の4事業でございまして、前年度に引き続き警察刷新改革関連施策を強力に推進するものでございます。  事業名3は、職員情報システム整備費で 8,148万 2,000円でございます。  この経費につきましては、事業名2の警察刷新・改革関連経費にも計上しておりますが、いわゆる職員の人事管理を目的としたシステムであります。多様化するニーズに的確に対応した人事管理を行うためには、職員の職歴情報、特技、資格等の情報を包括的に効果的に管理、活用するシステムの整備が不可欠なことから、平成14年度からの3カ年でシステムを構築しようとするものでございまして、16年度は、平成17年4月の稼働に向けたシステムの運用ソフトの導入をする経費でございます。  事業名4は、新情報通信ネットワークシステム整備費で2億 2,758万 3,000円でございます。  高度情報化の進展に伴い、事件、事故の広域化、ボーダーレス化により犯罪の態様も巧妙化、凶悪化しております。また、県警察安全相談及び情報公開制度への対応等、警察を取り巻く情勢は、犯罪捜査活動から行政活動に至るまで厳しさを増しております。  こうした状況に対応するためには、事件、事故等の発生時における鑑定情報の集約と迅速な手配、犯罪組織等に係る基礎情報の収集、管理等がますます重要となることから、警察本部と警察署とを結ぶネットワークWANシステムを構築し、計画的な整備を推進しているところでございますが、平成16年度は、WANシステムの整備に要する経費といたしまして 210台の端末等の整備を行うものでございます。  事業名5は、警察署庁舎整備検討費で 390万円でございます。  内訳1は、警察署のあり方を考える懇話会設置費でございます。懇話会におきましては、県内の治安情勢と警察署が抱える問題点、警察署のあり方等について幅広くご議論いただき、懇話会の提言を参考に栃木県警察の組織体制を検討するものでございまして、これにより危険水域にある治安情勢に的確に対応し、県民の期待と信頼にこたえる警察活動を推進するものでございます。  内訳2は、栃木県警察署用地選定調査費でございます。おかげさまをもちまして、昨年12月、長年の懸案でありました鹿沼警察署が竣工し、本年1月より新庁舎の業務が開始されたところであります。  まず、警察署の現状でございますが、県内には、建設以来30年余を経過した警察署が7署ございます。これらの警察署は、庁舎の老朽、狭隘に加え、敷地が狭隘なため外来者の駐車スペースが十分に確保されないなど、来訪する県民の方々に不便をかけている現状にあります。加えて、県内における刑法犯の認知件数が10年間で2倍近く増加していることに伴い、警察署庁舎の狭隘の度合いが一層深刻な問題となってきております。  警察署は、警察活動の拠点として、住民の利便性と最先端の機能性を備えた施設であることはもちろんですが、緊急時には住民の安心のよりどころとなる防災拠点としての機能も求められているところでございます。このようなことからも、老朽、狭隘の著しい警察署の計画的な建てかえ整備は、県警察の喫緊の課題となっております。  平成16年度は、老朽、狭隘が著しい栃木警察署の建てかえ整備を最優先することといたしまして、市町村合併による警察署の管轄及び施設の新設、統廃合等の検討と並行して、栃木警察署の用地選定調査を行うものでございます。  調査に当たりましては、先ほどご説明いたしましたように、警察活動の拠点として、運転免許証の更新など住民の地理的利便性と最先端の機能性を備えた施設であること、また防災の拠点として機能が十二分に発揮できるなど、最良の施設として整備する上で最重要な条件であります用地を選定するため、交通利便及び人口動態の将来予測等、用地選定のためのデータの収集及び分析、警察署の位置及び区域等の一定の条件を満たす候補地の抽出等につきまして、専門コンサルタントに調査を委託するものでございます。  事業名6は、待機宿舎整備費で 6,555万 8,000円でございます。  悪質巧妙化、広域化、スピード化する犯罪に的確に対応するためには、発生の初期的段階、災害発生当初には大量の警察力を迅速に動員し、組織的に対応することが肝要であります。  事案発生の初期的段階における対応は、管轄警察署の体制の中で行いますので、第一線の警察官には、突発的な事件、事故、災害等の不時の招集に対応できるよう、常時待機体制が求められておるところから、待機宿舎の整備につきましては、国庫補助金を導入いたしまして計画的にその整備をお願いしているところでございます。  平成16年度は、独身寮といたしまして建設する宇都宮陽南待機宿舎の設計委託等を行うものでございます。  事業名7は、交番・駐在所等整備費で 431万 4,000円でございます。  この事業は、警察共済組合より資金を借り受けて実施いたします交番、駐在所及び職員宿舎の整備費でございます。  内訳1は、交番・駐在所整備費で 337万 1,000円でございます。地域住民のサービス向上と勤務環境の改善を図るため、老朽、狭隘の著しい交番2カ所と駐在所5カ所の建てかえを行うもので、初年度分の償還利息 273万 1,000円及び交番、駐在所建てかえに伴う仮事務所4カ所の借り上げ経費でございます。  内訳2は、職員宿舎整備費で94万 3,000円でございます。老朽化に伴い、足利警察署の署長公舎、副署長公舎の建てかえ整備を行うもので、初年度分の償還利息でございます。  事業名8は、霊安室兼検視室整備費で1億 4,819万 2,000円でございます。  警察署における検視業務は、車庫の一部を利用して整備いたしました霊安室で現在行っているところでございますが、施設の老朽に加え、検視を行うために必要な面積及び設備が十分でないため、誤認検視や被害者・遺族対策、職員の病気感染、勤務環境等の問題が懸念されているところでございます。  このようなことから、高齢化が進展している現在、年々増加する検視業務に的確に対応するとともに適切な被害者対策を推進するため、霊安室兼検視室の整備を行うものでございます。  整備に当たりましては、既に整備されております鹿沼警察署、石橋警察署等を除く16警察署の整備を行うものでございまして、霊安室兼検視室といたしまして、1室30平方メートルの面積を確保するとともに、給排水設備、照明設備等の整備を図り、誤認検視を防止し、適切な被害者・遺族対策の推進、職員の感染防止及び勤務環境の改善に配慮した施設の整備を行うものでございます。  事業名9は、交通安全施設整備費で14億 6,944万円でございます。
     昨年の交通事故発生状況についてご説明いたしますと、交通事故による死者数は 194人と、前年に比較して17人減少し、人口10万人当たりの死者数も全国ワースト6位と、前年の5位から改善されたものの、人身事故の発生件数は1万 6,028件で、前年比 578件増の 3.7%増、負傷者数は2万 933人で、前年比 854人増の 4.3%増と、件数、負傷者数ともに最多を記録した平成13年をさらに上回り、当県史上最高を記録しております。  特に、小学生や高齢者が当事者となる交通事故が増加しており、これら交通弱者の事故抑止は喫緊の課題となっております。  交通事故の減少を図り、安全で快適な交通社会を構築するためには、交通安全教育交通指導取り締まりとあわせまして、交通安全施設の計画的な整備が必要不可欠であります。平成16年度は、次期長期計画の2年度分の事業費に要する経費でございます。  内訳1は、一般安全施設整備費で9億 9,454万 7,000円でございまして、信号機設置56基及び道路標識、道路標示等の整備に要する経費でございます。  内訳2は、交通管制センターの機能強化費で4億 7,489万 3,000円でございます。交通の円滑化を図るため管制センターのコンピューターで制御できる集中制御信号機の整備及び歩行者、自転車の安全な通行を確保するため実施いたしますあんしん歩行エリアの整備等に要する経費でございます。  事業名10は、犯罪発生情報提供経費で 626万 6,000円でございます。昨年の県内の刑法犯認知件数は、増加率に一定の歯どめがかかったところでありますが、総件数で見ると全国の認知件数は減少したにもかかわらず、本県は、過去最高を記録した昨年をさらに上回るなど、引き続き厳しい情勢にあります。また、質的にも依然として殺人などの重要凶悪犯罪、路上強盗、ひったくりといった街頭犯罪、空き巣等の侵入盗、少年犯罪来日外国人や暴力団による組織犯罪等が多発し、県民の治安に対する不安などが著しく増大しております。  一昨年11月に、身近な犯罪抑止総合対策本部を設置し、これら犯罪の抑止と検挙のための総合的な対策を強力に推進しているところでございますが、犯罪を抑止するためには、警察の活動に加え、県民の防犯意識の高揚を図り、地域社会の犯罪抑止機能を強化することが不可欠なことから、その対策の一環といたしまして、犯罪発生情報の提供を行うものでございます。  提供する犯罪情報は、空き巣ねらい、ひったくり、車上ねらい等、県民の身近な場所で発生し県民の不安感を増大させております身近な犯罪の発生状況でございまして、罪種、発生場所、時間帯ごとの発生状況を地図情報としてわかりやすく表示するシステムを構築し、これを県警のホームページを通じて広く県民、自治体等に提供することで、県民の防犯意識を高め、地域社会の犯罪抑止機能の強化を図ろうとするものでございます。  なお、運用開始は平成16年10月を予定しております。  以上が、平成11年度警察費当初予算主要事業の概要でございます。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  では、座ったまま説明させていただきます。  身近な犯罪抑止総合対策についてご報告いたします。  お手元の資料1の本県の犯罪発生状況をごらんください。  初めに、昨年の犯罪情勢でありますが、治安回復元年と位置づけました昨年は、県民に身近なところで発生する空き巣、ひったくり、自動車盗、オートバイ盗、自転車盗、車上ねらいの6罪種を身近な犯罪に指定し、県警一丸となりまして抑止対策に取り組んでまいりました。  その結果、本県における身近な犯罪の認知件数は、一昨年と比較しまして 561件、率で 3.2%減少しましたが、しかしながら、刑法犯の総認知件数は4万 469件と、一昨年に比べ件数で 1,408件、率で 3.6%増加し、6年連続で過去最悪を記録してしまいました。全国的には、刑法犯の認知件数が 2.2%減少しております。  ただ、明るい兆しとしましては、平成10年から5年連続で 2,500件、率で7%台前後で増加してまいりました認知件数の増加幅が 3.6%にとどまり、一応の歯どめがかかったかと思われます。  次に、昨年の犯罪情勢を詳細に見てみますと、まず、刑法犯総認知件数4万 469件という件数でありますが、これは昭和期で最も多かった時期、昭和61年の1万 8,924件と比較しましても約 2.1倍となります。また、犯罪の内容も、強盗や空き巣など侵入犯罪の増加など、犯罪の凶悪化、悪質化に拍車がかかっております。  一方、検挙状況でありますが、一昨年に比べまして、検挙件数では 1,752件、検挙人員も 780人増加し、検挙率は23.1%と、全国平均の23.2%とほぼ同じ水準に達しました。  しかし、昭和期には常に50%以上ありましたことを考えれば、犯罪の増加に反比例し検挙率が低下しており、まさに犯罪の増加に検挙が追いつかないという状態に陥っております。  このような現状を踏まえ、本年も、増加が著しく、かつ県民の身近に発生する昨年同様の空き巣、自動車盗などの6罪種に加えまして、県内全域で発生しております自動販売機ねらいを新たに指定し、都合7罪種を身近な犯罪と指定しまして、これら犯罪の抑止及び検挙対策に取り組んでいるところであります。  また、昨年は、身近な犯罪の認知件数の多い宇都宮中央、宇都宮東、小山の3警察署を重点警察署に指定し、各種の対策を講じてまいりましたが、ことしは、これら3警察署のほかに、昨年発生の多かった宇都宮南、足利、栃木、大田原の4警察署を加え、県内七つの警察署を身近な犯罪抑止重点警察署に指定いたしました。  次に、本年1月から3月末までの犯罪発生状況でありますが、空き巣は 660件で前年同期と比べプラス78件、自動車盗は 291件で同じくプラス73件、オートバイ盗は 440件で同じくプラス 201件、自転車盗は 1,237件で、同じくプラス 174件、ひったくりは88件で同じくプラス58件、車上ねらいは 1,688件で同じくプラス 184件と、6罪種いずれも増加し、総計で 768件と大幅な増加となっております。  反面、自動販売機ねらい事件は、昨年、トルコ人グループ等県北で犯人を検挙したことから、本年は 492件で、前年同期比マイナス 678件と大幅に減少しております。  身近な犯罪7罪種、合計では 4,896件で、前年同期と比べ、91件、 1.9%の増加となっております。  これら事件の発生地域で見ますと、先ほど申し上げました指定7警察署で 3,406件で、身近な犯罪全体の69.5%、約7割を占めております。したがいまして、これら7警察署において効果的な抑止対策を図り発生を抑止することが、県全体の発生件数を減らすことにつながります。  刑法犯の総認知件数につきましても、自販機ねらい事件を除いた6罪種が大幅な増加を示したことから、認知件数で1万 117件で、前年同期と比べまして、 905件、 9.8%の大幅な増加となっております。  本年の犯罪発生の特徴としましては、空き巣は、宇都宮市など県央地区では減少しましたが、小山、足利、栃木などの県南地区で大幅に増加しているほか、矢板、氏家など主要幹線道路沿いの市街地でも多発しております。  自動車盗は、完全キーロックの状態でオディッセイ、シーマといった高級車が盗難に遭う事件が多発し、特に宇都宮市で大幅に増加しました。  また、オートバイ盗も、宇都宮市、県南地域において多発しており、昨年に比べ倍増の勢いで増加しており、これら自動車盗、オートバイ盗にあっては、職業的窃盗犯による犯行と思われます。  ひったくりは、昨年に比べ大幅に増加し、特に宇都宮市及び鹿沼市で急増しております。  車上ねらいにつきましては、小山、栃木で減少しましたが、宇都宮市、真岡市、鹿沼市などでは増加しております。  以上が、犯罪発生状況であります。  次に、犯罪抑止対策の推進状況についてであります。  初めに、県警察独自に実施しました身近な犯罪抑止のための対策につきましては、犯罪発生実態の時間的、場所的、罪種別に分析、検討しまして、一つは、警察署特別警ら隊、機動隊、機動捜査隊などの警察力を集中的に投入した検挙活動、二つとして、警察本部各部の警察官による身近な犯罪抑止支援隊を編成しての重点警察署への応援、三つ目が、ひったくりなどの身近な犯罪の手段となり、また身近な犯罪等に発展するおそれのある行為、例えば原動機付自転車の二人乗りの摘発、着色フィルム装着車の取り締まりの強化などを実施しました。  ことしは、これら対策に加えまして、多発する外国人犯罪や暴力団を中心とする組織犯罪の検挙対策の徹底、さらには制服警察官による街頭活動の強化による抑止及び検挙両面の徹底を図るため、警務部長報告にありましたように、組織改編により、一つが、生活安全部の銃器薬物捜査部門と刑事部の暴力団捜査部門を一つにした組織犯罪対策課、二つが、制服警察官による昼夜間の警戒力を強化するための機動警察隊を4月に発足させ、検挙及び抑止体制の強化を図ったところでございます。  次に、警察、自治体、事業者、県民の皆様とともに実施しました犯罪抑止推進状況につきましては、資料2の犯罪抑止対策推進状況をごらんください。これに基づきまして報告いたします。  1の平成15年中の犯罪抑止対策推進状況でありますが、(1)の県民、自治体等と連携した県民総参加型の犯罪抑止対策としましては、生活安全条例を小山市以下4市4町で制定、緊急時における市町村とのファクスによる連絡体制の確立、地域住民が中心となった犯罪抑止市民アドバイザーの設置などを行っております。  (2)の犯罪の起きにくいまちづくり対策としまして、子ども緊急通報装置の設置、スーパー防犯灯の設置、犯罪多発地区を抱える各自治体に対する防犯カメラや防犯灯の設置要請により、10月には西那須野駅、ことし3月には小山駅東口に防犯カメラの設置など、犯罪抑止のための機器設定を図りました。  (3)の県民の防犯意識高揚に向けた広報啓発活動としましては、地域安全ソング、犯罪抑止キャラクター、標語の作成の活用、新聞、テレビ、ラジオなど各種マスコミの活用、その他警察だよりや交番、駐在所だより、自治体広報紙の活用、地域安全運動などでチラシの配布、新聞折り込みチラシなど、あらゆる機会を活用しまして、県民に対しまして防犯意識の高揚を図るべく広報啓発を行いました。  (4)の特定業者に対する犯罪抑止対策としましては、コンビニ、遊技業組合などとの強盗事件防止対策会議の開催、錠前・ガラス業者による講習会の開催、自動車盗など乗り物盗防止連絡協議会の開催、農産物対象盗難事件防止対策会議の開催、いわゆるオレオレ詐欺事件防止対策会議の開催など、被害にかかるおそれのある業者等から対策状況を聞き、予防、通報体制の確立を図りました。  (5)の犯罪抑止体制の強化としましては、県及び宇都宮市防犯パトロール隊の効果的運用、警備業、郵便局、新聞販売店、ライフライン関連企業など各事業所との捜査協力を内容とした覚書の締結、民間防犯パトロール隊の適正運用及び設置に向けた対策の推進、警察OBによる地域安全サポーター制度の発足など、県民による監視の目を強め、犯罪の通報体制を図りました。  (6)児童生徒の安全確保対策としましては、教育委員会、PTA連合会、関係機関との緊急対策の会議、声かけ事案など発生時の関係機関との通報体制の確立、警察官を学校に派遣し声かけ事案や学校に不審者等が乱入した場合の児童等の対応策訓練など、これら児童生徒対象の犯罪を防止するための対策を図りました。  今年度は、2にあります今後の抑止対策として、駐車場における犯罪発生率が高いことから、駐車場における防犯対策の推進、民間防犯パトロール隊等既存防犯協力団体の活性化の促進、県生活安全条例の早期制定を目指した作業、生活安全条例未制定自治体に対しての制定要請など、地域住民、自治体等と連携しまして、対策の実効が上がるよう着実に推進してまいりたいと考えております。  そのほか、犯罪の発生を抑止していくためには、県民一人一人の防犯意識が高まり、それによって自主防犯活動に積極的に取り組んでいただくことが極めて重要でありますので、今後とも、警察署だより、交番だより、駐在所だよりなどミニ広報紙や各種広報紙、新聞、有線テレビなどのマスメディア等を活用しての広報を推進してまいりたいと考えております。  また、先ほど会計課長からありましたように、本年度の予算で、犯罪発生情報提供システムが、本年10月を目途に、身近な犯罪のうち、空き巣やひったくりなどの犯罪発生状況を地図情報により県警ホームページで広く広報していくこととしております。こうした対策を通じて、地域の犯罪発生状況等の情報を地域住民の方々に提供し、防犯意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。  さらに、自治体関係機関、団体等との連携をさらに密にしまして、犯罪防止に配慮した道路、公園、住宅などの環境設計を初めとする、犯罪に遭いにくい、安全で安心なまちづくりを推進してまいりたいと考えております。  以上であります。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  ありがとうございました。  以上で、説明は終了いたしました。  委員の質疑をお願いいたします。  郡司委員。 ◆郡司彰 委員  実は、防犯パトロール隊についてなんですが、12月の一般質問でもしたんですけれども、防犯パトロール隊が配置されていない警察署があるということで、ぜひとも全警察署に防犯パトロール隊の設置をお願いしたいと思うんですが、その点いかがでしょうか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  昨年、各警察署にお願いしまして、交番、駐在所単位に防犯パトロール隊をつくるよう要請しました。その結果、昨年、全体で、その前からできていたパトロール隊もあるんですが、全体で50のパトロール隊ができております。引き続き、本年度においても、できていない警察署については、お願いしまして、パトロール隊の編成を依頼しているところです。  特に、犯罪の発生の多い地域でまだパトロール隊ができていない地区もありますので、それらについては、早目につくるよう指示したいと。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  石井警察本部長。 ◎石井 警察本部長  補足いたしまして、委員のご質問は、緊急雇用対策のお金のついた部分の話でございまして、これは、いかんせん緊急雇用対策、予定では、ことしでございますか、限時的なものでございますし、予算もありますので、なかなか全警察署すべて配置というのは難しいところでございます。  ただ、委員のおっしゃっているように、そういうものが全警察署で必要であるというのも、私も十分認識いたしておりますので、予算を担当する部局の方に要請等を強く訴えてまいりたいと思っております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  郡司委員。 ◆郡司彰 委員  一般質問の答弁のとおりなんですけれども、車1台走っているだけで全然違うんですね。特に中山間地域になりますと、車が走っていることによっていかに効果が大きいか、抑止になるか。国の緊急雇用対策事業というのはわかるんですけれども、できれば早急に、県単独でも、何とか1台でも配置できるような努力をしてほしいんですよね。いかがですか、本部長。要望も多いんですよ。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  石井警察本部長。 ◎石井 警察本部長  なかなか財政厳しいところではございますが、財政当局の方に、その必要性を強く訴えてまいりたいと考えております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  ただ、ことしは、氏家と石橋、2警察署にはふやしたところでございます。 ◆郡司彰 委員  ぜひよろしくお願いします。要望で結構です。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  ほかに。  大島委員。 ◆大島和郎 委員  2ページの2、四つある中の3番、被害者対策推進事業費、これの内容をちょっとお聞きしたいと思います。  それに関連して、抑止あるいは防犯、犯罪認識、大変いろいろ力を入れているということで、今の説明でよくわかったんですが、平成12年、ちょうど私が議長をしているときに、石橋警察署で、子供が警察に何回か行ったんだけれども殺されちゃったと。私の目の前で、当時の部長が深々と頭を下げて謝罪したというのが鮮明に残っているんですが、この抑止の中で、警察にいろいろお願いをしたんだけれども、犯罪が起きてから通報してくれと言われるということをしばしば私は耳にするんですよね。警察の手が足りないのは十分わかっているんだけれども、起きてからにしてくれということは、これはまた石橋署の二の舞になるのではないかという心配があるわけです。  外国やアメリカを見ても、やはり全く対応は同じようなことなんですよ。犯罪は起きてから言ってきてくれと、こういう返事が多いんだけれども、その辺を、力を入れて事前に、それも大きな防犯になる、つながると思いますので、そういう相談があったときには、いち早く対応するような努力をしてもらいたい。何か答弁があればお聞きしたい。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  石井警察本部長。 ◎石井 警察本部長  委員のおっしゃること、まことにごもっともでございます。警察も、そういう消極的な対応につきまして全国的に問題になりまして、警察の刷新会議でも指摘を受け、警察改革要綱をつくってその面で取り組んでいるところでございます。  さらにまた、例えばストーカーにしても、児童虐待にいたしましても、警察官が動きやすいような仕組みが、今、世の中ででき始めております。我々としても、警察法に基づいた権限に基づいて、できるところはやってまいりますけれども、より一層警察官がそういう積極的な事前の対応ができるような世の中の仕組みの整備につきましても、いろいろな関係方面に訴えかけてまいりたいと思っております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  椿警務部長。 ◎椿 警務部長  最初のご質問にありました被害者対策推進事業費 1,074万円ついておりますが、これは、犯罪で被害を受けた方、精神的なダメージを受けたような方、そういった方の精神的なフォローをする、あるいは精神医療のカウンセリングというか、そういった経費等を含めて、この 1,074万円ついております。  内訳としては、精神被害の回復への支援として 235万円、あるいは捜査過程における被害者の負担軽減ということで 190万円、そういった経費が含まれます。  今、本部長からお話があった、そのような相談を真摯に対応するということにつきましては、警察改革ということで、平成12年から警察の推進業務としておりまして、先ほど重点目標の説明の中でも、この件数が相当ふえてきておりますが、きっちり警察としては対応したいと考えております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  大島委員。 ◆大島和郎 委員  今の精神的というのは、被害者が精神的なダメージを受けたという意味ですか。 ◎椿 警務部長  そうです。ここの被害者対策の推進事業費は、そういった被害者の精神的なダメージをどう回復していくかといったもの、あるいは捜査過程において被害者の負担を軽減する、性犯罪被害者とかそういった被害者の負担を軽減するような経費が 1,074万円計上されております。 ◆大島和郎 委員  わかりました。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  佐藤委員。 ◆佐藤栄 委員  予算書の5番で、庁舎整備の件が出ていますけれども、先ほどご説明の中で、30年経過しているのが7署あるとおっしゃったのですが、そろそろ建てかえですと、7署、全体的に今の計画で全部建てかえになるのはいつごろになるんでしょうか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  椿警務部長。 ◎椿 警務部長  財政当局に、毎年でも建てかえてくださいとお願いをしたいところですが、県の財政状況も厳しいものですから、大体、経費を計上してから完成するまで3年ないし4年かかります。一番最短でやった場合、3年ごとにやった場合でも、7署ありますので、三七、二十年、これをさらに縮めて2年ごとにやった場合でも十四、五年はかかってしまうという状況でありますが、私どもとしては、できるだけ早く建てかえができるように働きかけてまいりたいと考えております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  佐藤委員。 ◆佐藤栄 委員  これは、もしかすると派出所とか交番も同様な状態ではないのかなという感じがしているんですが、いろいろ話を聞くところ、女子用のトイレの問題がどうもあるような気がしているんですが、制服警察官としている方と事務的に内部事務をやっている女の方、何人ぐらい栃木県でいらっしゃるのか、ちょっとわかったら教えてもらいたいんですが。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  吉原会計課長。 ◎吉原 警務部参事官会計課長  4月1日現在で、女性警察官は 142人であります。それから、事務職の女子職員が 206名です。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  佐藤委員。 ◆佐藤栄 委員  それで、トイレの問題なんですけれども、どういう配置になっているかわからないんですが、1階なんかに1個しかないという状況があるというふうにお聞きして、大分お客さんとか使用の問題でいろいろあるので、何かいろいろ工夫なさっているという話も聞くんですが、その辺の実態はどうなっていますか。そういう話をお聞きしていますか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  女性警察官の交番の関係、全体ですか。 ◆佐藤栄 委員  いや、警察署含めて。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  吉原会計課長。 ◎吉原 警務部参事官会計課長  女性警察官のトイレの関係でありますけれども、大きい署では4個とか3個とかございますけれども、中規模以下でございますと、女性専用トイレというのは一つしかございません。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  佐藤委員。 ◆佐藤栄 委員  私のところに、お客さんかだれかわからないんですけれども、そういう話の電話がありましてきょうお聞きしたわけなんですけれども、事実かどうかはわからないんですけれども、近くのところに込んでいるときはお願いしているんだという話も若干お聞きしたことがあるものですから、いろいろ予算書を見てもらって、今の話も聞きましたけれども、そういうのでは、時代が物すごく進歩していますから、情報システムとかいろいろお金かかることあると思うんですが、最少必要限度の庁舎整備で、簡易トイレをつくるとか何かその方法を考えないと、来たお客さんにも迷惑、免許更新なんかに来るわけですから。それから、中の職員が、実際女性警察官もふえてきますし、事務局でもそうですけれども、事務的なものも女性がどんどんふえてきますから、この対応はきちっとしないと、勤務場所の最少必要限度の対応だと私は感じるので、そのことはきちっと対応していただきたいと思っています。  加えて、例えば大型の交番とか駐在所で夜勤がありますね。そうすると若干の仮眠とかあるんですが、女性警察官の場合はどんな対応になっているんですか。その点ちょっとお聞きしたいと思います。
    青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  交番関係について説明させていただきますと、交番の専用トイレがある交番は16交番でございます。今、20交番38名女性警察官配置しているんですが、そのうち16交番にのみ専用トイレがあります。あと仮眠室につきましては、13交番については女性専用の仮眠室をつくっております。  したがいまして、25交番に配置しているんですが、専用のトイレがなかったり、また専用の仮眠室がなかったりというのが実態で、ない交番につきましては、仮眠するときには本署の方に上がって仮眠しているというのが実態でございます。  なお、このトイレにつきましては、整備する交番についてはすべて設置するように設計がなされております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  佐藤委員。 ◆佐藤栄 委員  現実の話を聞くと、どう対応しているのかなと聞きたい部分もあるんですけれども、きのうも男女共学の問題とかやって、もし男子校に女子生徒が入ってきて、トイレないから隣の公民館に行ってやってこいなんていったら、これは社会問題になっちゃう話で、やはり財政的という一言では言えない、雇用主とかそこで働いている人の極めて基本的な問題じゃないかなと思うんですね。これはちょっと、皆さんと私どもが一緒になって、今あちこちで庁舎建設もやったりして、警察、公安の皆さんが本当に仕事優先でいろいろ予算獲得をしてやっているというのはわかるんですけれども、そこのところはやはり早急に改善をしていただかないと、来たお客さんとか、そこで働いている、女性の職場というのは今どんどん拡大してくるわけですから、私は人数は絶対減ることはないと思っていますから、まして交番勤務があるという状態になってくるので、改善をしていただきたいと思いますので、その辺の決意のほどを、ありましたらお願いします。どういう今後の対応でということで。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  椿警務部長。 ◎椿 警務部長  委員のおっしゃいますとおり、女性警察官は年々採用しておりますので、また、女性警察官を含めた女性職員、あるいは一般で来訪される女性の方々、こういう方たちにお気持ちよく使っていただくということは必要だと考えておりますので、委員のご意見も踏まえながら、十分現場の声を酌みながら、財政当局に働きかけていきたいと思います。 ◆佐藤栄 委員  よろしくお願いします。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  ほかにございますか。  菅沼委員。 ◆菅沼清 委員  お伺いしますけれども、重点目標の中のトップのところで、悪質な生活経済事犯ということですけれども、やみ金等の問題だと思いますが、従前といいますか、二、三年前と、最近での取り扱いの変化というものがありましたら、ご答弁いただきたい。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  出資法違反と貸金業違反の検挙状況ですが、平成11年のときには、出資法と貸金業で7件4名を検挙しております。昨年14年が4件6名、昨年は2件6名というのが、今までの検挙状況でございます。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  菅沼委員。 ◆菅沼清 委員  我々の感覚からすると、いろいろ取り扱い等も厳しくなって、借りる方からすれば、警察の取り扱いは厳しくなってきているという感覚でいるんですが、いわゆる破産者等に対する、借りられない人に貸しますというたぐいのチラシ、これは借りる方が悪いんですけれども、実質そういうことで困って警察へご相談に上がる者がいると思うんですね。そういった取り扱い、あるいはそういった案件そのものの数値は、まだ上がってきていないんですか。各警察署で取り扱いをしている段階ですか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  各署で受けたそういうものについては、すべて本部の方には報告があります。 ◆菅沼清 委員  最近は、今の件数でいきますと7件、4件、2件と減っているということなんですが、我々が直接かかわっているものは、最近は警察でちゃんと処理してくれるから警察に行きなさいよと、みんなに言って回しているわけですよ。それで、警察の窓口へ相談に上がっているはずなんですが、そういう件数は出ないですか。あるいは警察の担当者が直接相手方に電話をしてくれたりしているわけですよね。それは、善処されたということで数字としては出ていないんでしょうか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  椿警務部長。 ◎椿 警務部長  警察の安全相談という形で、警察署あるいは本部で受けているものがありまして、この件数が相当ふえてきております。15年昨年で3万 8,000件あるんですが、このうち悪質商法関係というのは極めて多くて、1万 9,000件ぐらいが悪質商法関係で来ております。この伸び率がまた大きくて、前年に比べて相当ふえてきているという中で、来られた相談については真摯に対応して、事件になるのについては事件化をしていくということで対応しております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  菅沼委員。 ◆菅沼清 委員  事件として検挙されたものが、先ほど提示された数字なんですね。 ◎椿 警務部長  はい。 ◆菅沼清 委員  住民としては深刻な問題になってきているので、法律改正等もあるものですから、ぜひ適切な取り扱いを、随分優しく親切になったようですので、それは感謝したいところですけれども、こういうことの広報等もぜひやっていただきたいと思うんですよ。広報の状況がよければ、そういう事案もできるだけ減ってくるんじゃないかと思いますけれども、まだあちこちに、借りられない人に貸しますたぐいのビラ等がありますね。ああいうものの対応も、できればお願いしたいと思います。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  要望でよろしいですか。 ◆菅沼清 委員  はい。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  ほかにございますか。  小高委員。 ◆小高猛男 委員  5番の警察署支援に関連することなんですけれども、私もちょっと相談受けた内容で、障害者の方が免許更新に行ったときに、その方は聴覚障害という形なんですけれども、その更新時に、そういう検査を受ける場所が確保されていないといいますか、そのために皆さんがいるところでやるような状況で、非常にプライバシーの問題といいますか、そういうものが確保されていないということでご相談受けた。女性の方だったし、非常にそういう面で精神的なものを受けたようなことがあったということなんですけれども、これはやはり、各警察署で免許更新手続をやっていらっしゃる中で、そういうところが確保されていないところはかなりあるんでしょうか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  鈴木交通部長。 ◎鈴木 交通部長  私、前任は宇都宮中央警察署でございましたけれども、やはり中央署では確保されておりません。  それから、そういう方につきましては、耳なら耳なりに静穏な状態のときにやっている形で、場所そのもの、私自身は各署の実態すべてはわからないんですが、中央署の場合はございませんので、やはり障害者においては、いろいろプライバシーの環境を考えながら対応していたというのが実態でございます。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  小高委員。 ◆小高猛男 委員  当然、免許証にそういうものが書いてあって、それでそういう検査を受けるという状況もありますので、今のお話ですと、なかなか狭い警察署の中でそういうものを確保するというのは難しいのかもわかりませんけれども、それも一つ何らかの考慮をぜひしていただければと思います。よろしくお願いします。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  要望でよろしいですか。 ◆小高猛男 委員  はい。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  木村委員。 ◆木村好文 委員  2点ぐらいお願いしたいんですが、一つは、3ページの交番・駐在所等整備費ですね。こんなものでいいのかというのがありますよ。  財政厳しい云々と書かれているんですが、適材適所という言葉がありますね。人もそうですよ。交番のあり方もそうですよ。交番のあり方については、地域の住民、おかしなもので、足利を申し上げますが、中央署がなくなったわけですよ。東の方に移ったんですね。真ん中のはずのまちの中に交番がないということなんですね。ちょっと西に寄ったところに6丁目交番がある。  この場合、長いこと私はそこで、何回目かな、環境開発になったのは。やっておりますから、その都度言っててきておるんですね。本署が移ったんですから、その地域というのは真ん中なんですね。市役所があったり商店街があったり、もう少し交番を東に移そうと思ったら地域の住民に反対をされたと。  要するに、そこの商店街の皆さんは、できれば路上駐車を駐車するんじゃないのかとかで反対しているんですよ。しかし、皆様とは違うわけですから。そこの地域の犯罪抑止をするという、さっき郡司さんがおっしゃったように、パトロールが来るだけで違うんだと。そういう意味でも、交番がもう少し中心に入る、エリアの真ん中へ来るよ、そんなことは当然なんですよ。何でやらないんだ、こういうことを言いたいわけですよ。ぜひお願いしたいなと。  これはまさに足利警察署の公舎。知っている方何人いるか知りませんが、ここにいらっしゃる刑事部長なんかもその口なんですかね。そういうものだから、これはありがたいなという感じがする、ありがとうございます。そういうことでしっかり、つくっていただきたい。  この金額というのは、調査費ですか、設計費なんですか。金額的には、何年ぐらいにつくるのですか、これを期待して、もう1点は、外国人の犯罪がなかなか多いですよ。タイトルにありますね。重点項目の中に、外国人、暴力団。足利なんて繊維のまちでもって、今は主要産業はプラスチックで、ここでは幾ら貧乏になって厳しくなっても朝の早いのはいいよと、それから夜の遅いのもいいよと。ただ、泊まりはないんですよ。そこに外国人が採用されておったんです。物すごい不景気になった。仕事がない。これが解雇されてくるわけですよ。この連中はどこへ行くんだと。固まっていろいろなことやっていますよ。  ここに対して、やはり県境にあって非常に犯罪の検挙しにくい地域、川を隔たれば群馬県、境ありませんから、そういうところで、スプロール化というんですか、こういう現象が起きているんですね。これを何とかしなきゃいかん。ですから、外国人専用のそういうチームを組まなきゃならないだろうという感じがしないでもないんですね。  逆に、今、商工会の会長、足利の件なんですが、会長が中心になって、何とか外国から来た方を温かく迎えようという形で、国際交流協会なんかをつくっていろいろなことやっている。しかし、悪いことをやるのは、ここに参加できないやつらなんですね。ここのところを見きわめなきゃいけないなと。ようやく国際化日本になったなという感じがしますよ。しかし、全く国では、何でも構わないで入れちゃっている。こういうことが犯罪につながってくる。景気が悪いから、今の厳しい社会情勢の中では外国人がはじかれていく、これは当然オーバーステイですよ。こういうこと、捜査をするかしないか、ちょっとお聞きしたい。その点だけ。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  1点目、交番の整備費、吉原会計課長。 ◎吉原 警務部参事官会計課長  1点目の足利の署長公舎と副署長公舎でございます。これは警察共済組合からお金を借りてやる事業でありますので、これの償還利息でございます。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  2点目、本橋刑事部長。 ◎本橋 刑事部長  来日外国人の犯罪の関係でございますが、実態でございますけれども、15年末のあくまでも集計ですが、外国人登録者数、 102カ国の3万 1,549人、これは外国人の登録者の届け出であります。前年に比較しますと 828人ということで、登録者数も年々増加していると。  しかし、これ以外に、いわゆる密入国、あるいはオーバーステイ相当数いると見ております。不法滞在者、外国人大体四、五千人、 5,000人前後いるのかなと見ておりますが、そういうのを含めますと、外国人は3万 6,000人から3万 7,000人いるのではないかと見ております。  その犯罪情勢ですが、最近、特に中国人グループによる組織的な犯罪が多いものですから、先ほどの県境間の問題についてお答えしますと、群馬、埼玉、もちろん警視庁も含めてですが、各県間との共同あるいは合同捜査というのを推進して、その情報を一元化して、これを進めようということを進めております。それが、まさしくことしの4月1日組織を改編しまして組織犯罪対策課というのができましたので、これが今度は、警察庁、あるいは管区警察局でもそういうのを一元化して、全国にそういう情報を流して外国人犯罪に取り組もうと。ますます広域化しておりますので、それについて対処するために、組織犯罪対策課ができたわけであります。  今後、この点については、刑事警察としましても、検挙に向けた、あるいはその前の予防に向けても生活安全部と合同で対処してまいりたいと考えております。  そんな答えでよろしいでしょうか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  佐藤警備部長。 ◎佐藤 警備部長  外国人の犯罪の検挙の状況なんですけれども、外国人一概に全部悪いということじゃないんですけれども、その中に、不法滞在とか偽装結婚やっているということで、うちの方としては、先ほど刑事部長言いました組織犯罪対策課と合同で、いろいろ取り締まりをやっているところでございます。  平成15年中は、不法滞在等で 141件 133人を検挙しております。また、検挙に当たりましては、入国管理事務所と合同で対応するというケースも多くて、昨年は15回、90人を摘発、送還しております。  足利でも、昨年は、6月、入管と合同摘発やりましてバングラディシュ人7人をオーバーステイで送還している、こんな事案もあります。今後とも、そのように努めていきたいと考えております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  先ほどの7丁目交番の関係なんですけれども、築年数も33年経過していますし、また狭隘だしということで、織姫神社界隈ということで、いわゆる今の地域からすると東方に持ってこようという考えでやっております。しかしながら、いろいろ乗り越えなきゃならない事由がありまして、できれば委員のお力をよろしくお願いいたします。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  木村委員。 ◆木村好文 委員  絶対やりますよ、それは。姿勢が悪いよ、姿勢が。というのは、その土地を背負っているんだから、車を検挙させたいんじゃないかとか、そんなたぐいの、本当に嫌らしい、ばかげた、そういうことの反対のところを、ぱっと払いのけてやるんですよ、そんなことは。人の土地を黙って借りるわけじゃないんですから、そんなことは押し切ってやるべき。そこに犯罪が起きないようにする、こういうことですから。深く考えれば、その地域の商店街も含めて、地域の皆さんの安全と安心を獲得するためにやるわけですから、そこは押し切っていただきたいというのが一つです。  それから、もう一つは、外国人の犯罪については、そこに生まれ育った人間も同じだと思う。許容の範囲をどこに置くか。ちょっとぐらいわからないだろう、少しいいだろう、これを超えていきますと、我々も含めてそうなんですよ。だんだん広がってくる。殺人までいっちゃうんですよ。苦しいから。そこのところを早目、早目に対応しなきゃならないなと。外国人と日本人の差というのはそこにある。  外国人に対しても目がきつい。きついですよ、こう見ていて。我々がそうなんですから、一般の市民というのは物すごくきつい。たまってきますよ、少しずつ。グループ化しているんです。よく見ると、コンビニの前あたりでたむろしている。かつて悪がきがたむろしてたんですが、今は違う、外国人がたむろしている。これは非常に、いい関係じゃないんですよ、今。仕事がたくさんあったときには、どうぞという形でいろいろな行為はあったでしょう。今はないですから。はじかれていますから。そういう意味では、その人たちはどうするんだろうとなるわけですよ。  一方では、今おっしゃったように、いい人間関係をつくろうとして、ボランティアで頑張っていますよ。これは間違いなく。しかし、そこに行っていないような連中が、恐らく犯罪を起こすんだろうと思うんですね。  その辺のところ、できるだけ早目、早目の対応で芽を摘んでいくということが大事なのかな、そんな感じがします。これは答弁はいいですよ。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  ほかにございますか。  小林委員。 ◆小林幹夫 委員  先ほどの説明で、鹿沼署が今度移転して新しい警察ができたんですけれども、地域の警察体制、防犯体制というのは、その地域に合った警察の本署と派出所、交番によっての総合的な地域の振り分けで、そういう警察の防犯体制というか、警察のそういう体制ができ上がったと思うんですね。それが、鹿沼の場合、遠くに移転してしまった場合には、もう一度、そういう交番のあり方とか、派出所のあり方というのを見直さなきゃいけないんじゃないかと思うんです。  というのは、鹿沼署のもとあったところの地域の住民の方々が、本署が移ったことよって不安を訴えている方が相当いますし、また、交番なんかも、これから新しい鹿沼署を中心とした関係で見直すということをしていただけないんでしょうか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  どなたが答弁になりますか。  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  交番、駐在所の設置等については、地域の犯罪発生状況、人口の関係等、いろいろ諸情勢を判断して設置しているわけでございます。今回、鹿沼署が旧市内から離れたところへ行ったということで、旧市内の治安はどうかという心配かと思われますが、今のところ、ことしは上野町の交番の改築ということで立派なものにしようとは考えておるんですが、現在、旧市内についてはちょっと考えておりませんが、鹿沼市は、東方に、宇都宮の方に寄った方に大分商店街が延びてきておりまして、大分まちの状態が変わってきたなという感じをしています。ですから、今までどおりあっち方面の駐在所体制がいいのかどうか、交番体制にしてもっと体制を強化した方がいいのか、そういうものは適宜検討会等で協議して、考えていきたいと考えております。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  小林委員。 ◆小林幹夫 委員  確かに、まちが少しずつ東に移っているんですけれども、それによって空洞化ということが非常に今問題になっているものですから、やはり中心街の治安の維持というものをぜひ頭の中に入れておいていただきたいと思うんです。  上野町の交番が今度改築と言っていますけれども、あの位置でやるのかな。上野町の交番というのは、昔は交通の要衝地にあって、非常に地域の住民の方々の利便性というか、あったんでけれども、道路体系が変わっちゃって、上野町の位置というものが、あそこに交番があることについて、結構、異を唱える人が随分いるものですから、できればJRの駅前が今度区画整理事業が始まるので、その一角に土地を確保していただいて、駅前交番なるものにしていって、距離的に変わらないんだから、そういうところもちょっと考えていただければと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  日下部生活安全部長。 ◎日下部 生活安全部長  予算の段階では、既に現在地ということで建てかえが。 ◆小林幹夫 委員  それじゃ意味ないんだよね。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  小林委員、よろしいですか。 ◆小林幹夫 委員  はい。 ○青木克明 文教警察委員会委員長  ほかに。               (「なし」と呼ぶ声あり) ○青木克明 文教警察委員会委員長  なければ、以上で県警本部所管の案件の議事を終了といたします。  次に、委員会現地調査についてお諮りをいたします。  昨日ご了承いただいた年間活動計画に基づき、5月14日金曜日に教育委員会事務局及び警察本部の所管事項について現地調査を実施したいと思っております。ご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ声あり) ○青木克明 文教警察委員会委員長  それでは、そのように決定いたしました。  なお、細かい日程等につきましては、正副委員長にご一任願ってよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ声あり) ○青木克明 文教警察委員会委員長  それでは、正副委員長にご一任を願います。  以上で、本日の日程は終了いたしました。  これをもちまして文教警察委員会を閉会いたします。               午前11時40分閉会...